近年、日本国内のグローバル化や世界で活躍できる人材を育成するための英語教育必修化(2020年以降)など、様々なシーンで私たちの生活と「英語」はとても密接な関係になってきています。
そのような中で、「早いうちから英語に触れさせたい」「子どもに英語を習わせたいが、どのような方法があるのか」など、小さいお子さんをお持ちの多くのお父さん・お母さんが一度はお考えなこととおもいます。
そこで本記事ではそのようなお悩みを持つ親御さんのために、英語教育を始めるベストなタイミングや具体的な英語学習についてご紹介したいとおもいます。
英語の必要性とは
世界110超の国・地域で海外留学や語学教育事業などを展開する世界最大級の教育機関イー・エフ・エデュケーション・ファースト(日本法人イー・エフ・エデュケーション・ファースト・ジャパン株式会社(以下「EF」と省略)は、英語能力の指標となる「EF EPI英語能力指数」の結果2024年版を公開し、世界116ヵ国の非英語圏(英語を母国語としない地域)210万人に英語能力テストを実施した結果、日本は過去最低の92位(前年87位)を位置しました。
このことから、日本の英語教育はまだまだ遅れを取っており、日本人の英語レベルは最低位置にいることが浮き彫りになってしまったのです。このことで、大人はもちろん幼児からの英語教育への重要性と関心が過去最高に達し、国内での英語教育の需要は今後更に高まることでしょう。
英語を習得することのメリット
それでは、英語を勉強することで具体的にどのようなメリットがあるのでしょう。
英語力を強化することにより個人の可能性を拡大し、将来の選択肢を広げることに繋がります。またそれだけではなく、世界レベルの自己表現能力を身に付けることにより、自己肯定感を高め、行動の範囲を日本国内に留まらず海外へと視野を広げることが可能になります。
このように、英語を習得するということは様々な利点を伴います。また、早いうちから英語に触れていることで、国際的な感覚を効率的に養うことができるのです。
英語教育を子どものうちに始めるメリット
それではまず、子どもに早期の英語教育を受けさせることで得られるメリットについていくつかご紹介していきたいとおもいます。
英語を習慣化し抵抗をなくす
幼い頃から生活の一部として英語と触れ合って育つことで、英語を耳にしたり口にする習慣がつきます。またそれだけではなく、普段遊ぶ玩具や絵本の中にさり気なく英語のものを忍ばせておくだけでも効果があるといわれています。
このように、子どもが過ごす空間で常に英語という存在があるだけで子どもたちの中の”英語”に対する抵抗が薄くなり、英語を”学習”として捉えるのではなく”習慣化された物事”として認識していく上に、異文化へのハードルも低くなるでしょう。
土台構築ができる
小さいうちから多くの英語に触れさせることで、日本語にはない「L」や「R」などの音が聞き取れる様に耳が発達します。
また、リスニングにおける基礎がきちんと身につくことにより、先々のリスニング能力やスピーキング能力にも大きな影響を与えます。
上記のように英語学習をする上での土台構築にも、子どもの早めの英語教育はとても有効的な手段と考えることができるでしょう。
リスニング力が身につく
英語と日本語の発する周波数がそれぞれ異なるため、幼少期から英語慣れしていない場合だと英語の発音を聴き取ることに大変苦労すると言われています。
そのため、リスニングにおいては特に早ければ早いほど教育に良いとされています。幼児に関しては、認知能力の成長が始まる生後3ヵ月頃を目途に少しずつスタートさせるのがよいでしょう。
いつから始める?子どもの英語教育
幼児の英語教育の開始時期で一般的とされているのは4〜6歳が最適といわれています。
しかし、さらに高い英語スキルを身に付けさせるためには0歳児(3〜6ヵ月頃)と、なるべく早い段階で英語に触れ合う環境を作ることがより重要とされています。
また、英語学習の”黄金期”とも言われる遅くとも10歳までには、何かしらの方法で英語教育を始めることが理想的といえるでしょう。
子どもの英語の始め方
小さいうちから英語を教えるときは、英語に対する印象を何よりもポジティブなものにすることが先決です。とにかく”英語=楽しいこと”という発想を持たせるための工夫が必要と言えるでしょう。
0〜3歳までの乳幼児であれば、音楽やリズムに合わせた遊び感覚の学びや絵本などを用いた読み聞かせも有効でしょう。
また、小学校前後の子どもにはゲームなどを利用してできたという達成感を与え、その子自身のやる気や自信を創造してあげるのもよいでしょう。
目的別の学習方法
効果的な学習には、目的に応じた方法を選択するとよりよいでしょう。
なお、教える側(お父さん・お母さん)もきちんとした目的意識を持っておこなうことで、より子どもの興味を集めやすいといわれています。
今回はリスニング力・リーディング力の二つの目的に分けて、それぞれおすすめの学習方法をご紹介いたします。
また、この二つの能力を身に付けることで英語の「基礎」を養い、それが将来的には「スピーキング」や「ライティング」といった更なる能力へと大きな影響を与えてくるのです。
まずは、お父さん・お母さんでもできるところから少しずつはじめてみましょう。
リスニング
英語の絵本の読み聞かせ
普段の本の読み聞かせの中でまずは1冊から、簡単な英語絵本の読み聞かせをしてみましょう。発音に自信のない親御さんむけに、日本語の読み仮名付の本などもあるためハードルが低いでしょう。
英語の歌を聴かせる
YouTubeなどの無料コンテンツを利用して、幼児向けの英語の歌を流しておくのもよいでしょう。映像付きの曲を流すことで、聴覚だけでは足りない情報を視覚的に入手し処理することができるため、より子どもの理解を得ることができるでしょう。
リーディング
・英語の絵本を一緒に読む
絵本の読み聞かせが定着してきて尚且つある程度の年齢になったら、次はその本を子どもと一緒に読むようにしてみましょう。
絵本は読み聞かせだけが目的ではありません。子どもに絵本の文字を見せながら読み上げてあげることで、英文への親しみを持つと共に、英文を読む際の目の運び方を同時に身に付けることができるのです。
また、読むだけでなく実際に子どもにも発声させて音読させることでより発達的な英語教育の手助けとなるでしょう。
・フラッシュカードを使う
リーディングには単語力もとても重要です。語彙力を向上させるためには、フラッシュカードが有効的でしょう。
フラッシュカードを使用することにより、単語と発音が表示される絵と合致することで子どもの理解度をより高めることができます。
また、それだけでなくフラッシュカード学習により子どもの集中力や表現力を向上させることにも繋がるため、様々な観点から効果的な学習方法として人気を集めています。
・アプリ学習
子どもがある程度の年齢の場合は、タブレットなどを利用したアプリでの英語学習も効果的です。
子ども向け英語化学習に特化したアプリを利用することで、ゲーム感覚で楽しく英語が学べるものも多く出ていますので、英語に抵抗感なく始めることができるのも魅力的といえます。
早めの英語教育における注意点
幼いうちからの英語教育を始める上で注意点でよく言われているのは、”第一言語(日本語)との混合”についてです。
第一言語とは、人が生まれてから最初に習得する言語のことを言い、また”母国語”とされる言語のことを指します。
0歳児とは認知能力が発達し始める段階であり、日本語と英語を同時に習得させることで第一言語の認識が曖昧になる”セミリンガル”なってしまう可能性も否めません。
早期に英語教育をお考えのお父さん・お母さんは上記のことを踏まえ、日本語と英語のバランスを保つため、英語に偏りすぎた教育は控えることが大切です。
普段の生活ではあくまでも日本語でのコミュニケーションを優先し、バランスよく英語を取り入れることをおすすめします。
「いつから?子どもの英語教育|ベストな時期と学習方法」まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事では、「いつから?子どもの英語教育|ベストな時期と学習方法」についてご紹介いたしました。
我が子が、グローバル化する世界でより活躍するための英語能力を養うため、親御さんが今できること。そして、効率的な英語学習を通して、子どもが秘めた可能性を最大限に発揮させるための参考になればと思います。